栽培方法について | コラム | そのぎ茶 - 尾上製茶

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栽培方法について

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一番茶と二番茶

栽培方法について

その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶を「一番茶」、その次を「二番茶」と呼びます。
一番茶は二番茶より新鮮な香りが高く、番茶の中ではもっとも品質がよいといわれています。
二番茶は一番茶が摘採された後、成長をはじめます。一番茶に比べると渋味・苦味を強く感じ、苦み成分のカテキンを多く含みます。

かぶせ茶と露地栽培

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被覆作業の様子

栽培方法には、日光をさえぎって育てる「かぶせ茶」と自然に近い環境下で育てる「露地栽培」があります。

かぶせ茶は、摘み採る前の茶葉に寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる布を被せて栽培され、被覆栽培と呼ばれます。
被覆の長所はお茶の品質を高める事に有ります。遮光することにより、茶の樹が精一杯がんばるため、葉の中のアミノ酸類やうま味の素のテアニンが増えます。テアニンは日光を浴びるとカテキンに変化する性質がありますので、遮光するとこの変化が抑制されて苦みや渋みの素のタンニン(カテキン)が露天栽培より少なくなります。

被覆作業をすると緑色の茶畑が真っ黒になります。約10日間被覆した後に、茶摘みとなります。

味の面では被覆栽培のお茶の方が路地栽培に比べてうま味とか甘みが強くなり、苦みや渋みが少なくなります。また被覆すると「覆い香」と云われる青のりのような香りがついて、クロロフィルが増えるので葉の色の緑色が鮮やかに濃くなります。

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