標高約350mの山間部にある東彼杵町中尾郷。高所で育つお茶は香りが立つといわれています。昼夜の寒暖の差が大きく、霧が立ち込めやすい気候で、茶畑から見える大村湾からは海の香りが漂います。土の水はけも良く、「美味しいお茶づくり」に大変適した場所であり、古くからお茶の栽培が盛んです。
お茶農家同士の仲もよく、日々情報交換をしながら、東彼杵町全体で魅力あるお茶づくりを真剣に考えています。

土づくりは安全で美味しいお茶を作り出すためにも、もっとも重要です。
排水の悪い土壌では、お茶の木は育ちません。また、土から得た栄養はお茶の味や品質に大きく影響します。土と向き合うことが、安心・安全で美味しいお茶づくりへと繋がっていくのです。
尾上製茶では茶園の「土づくり」を主題として、有機肥料を使用し、化学肥料はほとんど使用していません。また、窒素を沢山与えた方が良質のお茶が出来ますが、土壌汚染の観点から多用せず、環境についても配慮しながら日々お茶づくりに取り組んでます。

そのぎ茶は、長崎県東彼杵町で古くから作られているお茶で、長崎県全体のお茶生産量の６５％を占めています。
茶葉の形状が丸いため、玉緑茶（たまりょくちゃ）、またはグリ茶と呼ばれており、正式名称では「蒸し製玉緑茶」と言います。
茶葉が丸く緑色の艶が深いため、香りや旨みが強いという特徴を持ちます。また、急須の中でゆっくりと茶葉が開きながら旨みを抽出していくため、そそぐたびに味や香りが変化し、最後の一滴まで楽しめます。

茶葉には色々な種類があり、栽培時期も様々です。それぞれの品種の芽の伸ばし具合を見極めながら、茶葉の収穫を行なっています。また、味が優れたもの、香りが高いもの、色が良いものなど異なる茶葉の特徴を理解して配合することで、お茶の奥行きを作っていきます。
尾上製茶では独自の評価軸を元に、主に雅（みやび）はさえみどり、澄（すみ）はやぶきた、晴（はれ）はおくみどりをメインにブレンド（合組）。調合の割合は茶葉の育ち具合や製茶した香味により、毎年調整しています。

尾上製茶は家族で約5haの畑を大切に守っています。

• 尾上製茶代表 尾上　雅一 「安心、安全なお茶作りを心掛けています。」
• 日本茶インストラクター 尾上　綾 「笑顔溢れるお茶を作ります。」
• 茶農業歴50年以上 尾上　幸徳 「丹精込めて作ったお茶をご賞味下さい。」
• 茶農業歴40年以上 / 日本茶アドバイザー 尾上　和代 「愛を込めた一杯をお届けします。」